日本男子3勝3敗 カーリング1次リーグ
2018年2月19日
日本−スウェーデン 第3エンド、指示を出す両角友=共同 |
男子の1次リーグでSC軽井沢クの日本は米国に8−2で快勝し、スウェーデンには4−11で敗れて3勝3敗となった。
米国戦は第1エンドに2点を挙げ、第2、3エンドに1点ずつスチール(不利な先攻で得点)して主導権を握った。昨年の世界選手権2位のスウェーデンには第1エンドに3点を奪われ、劣勢を覆せなかった。2点を追う第8エンドに5失点し、ギブアップした。スウェーデンは開幕6連勝。
女子で4勝1敗としているLS北見の日本は試合がなかった。ソチ冬季五輪銀メダルのスウェーデンが開幕5連勝とした。
(共同)
◆対応力に差 首位に完敗
米国戦のショット成功率は93%。カーリング男子でSC軽井沢クの日本は、一昨年の世界選手権で1勝2敗だった難敵を圧倒した。一転、スウェーデン戦は対応力の差でショットが不発となり、前回ソチ冬季五輪3位の強豪に完敗した。
米国戦はチーム3、4投目を担うセカンド山口が98%と出色の出来だった。第3エンド、ハウス(円)内の日本の石に当てて玉突きで相手の石を出し、投げた石と当てた石両方を絶妙な位置に残す「一石三鳥」の一撃。これが効いて不利な先攻で1点を奪った。
「これが僕の実力」とおどけた山口は波及効果も生んだ。5、6投目のサード清水も95%をマーク。最後の両角友まで理想の流れを保ち、胸のすくような圧勝だった。
両角友は「全員が氷の読みができて、自信を持って投げられている」と、首位スウェーデンとの大一番に自信を漂わせていた。だが第1エンドに両角友のショットの距離が合わず、3失点と出はなをくじかれた。清水が60%を下回るなど、ショット成功率が落下した。
試合直前に運営側が各チームの石の底を削り、進み具合を調整したのが影響した。「すごく曲がるようになって全く対応できなかった。(大会中は)初めてのこと」と清水。優勝候補との差を見せつけられた。
(共同)