葛西、無念33位 男子ラージヒル 2回目進めず

2018年2月18日

男子ラージヒルの1回目の飛躍を終え、厳しい表情の葛西紀明=共同

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 男子ラージヒル(ヒルサイズ=HS142メートル)が行われ、ノーマルヒルで7位入賞の小林陵侑(土屋ホーム)が135・5メートル、128メートルの合計258・0点で日本勢トップの10位だった。カミル・ストッフ(ポーランド)が135メートル、136・5メートルの285・7点で2連覇した。

 竹内択(北野建設)は124メートル、125・5メートルの234・2点で22位、小林潤志郎(雪印メグミルク)は2回とも122メートルの224・8点で24位だった。

 ソチ冬季五輪銀メダルで45歳の葛西紀明(土屋ホーム)は1回目で121メートル、107・9点の33位にとどまり、上位30人による2回目に進めなかった。 (共同)

◆不運追い風「しょうがない」

 前回ソチ大会で銀メダルだった得意のラージヒルでも、納得のいく結果は出せなかった。葛西は1回目で33位。2回目にすら進めず、「しょうがない。風が当たらなければ、こういう結果になる。諦めはつく」と無念のコメントを残した。

 穏やかながらもジャンプでは不利な追い風が影響した。最初のジャンプでK点に4メートルも届かない121メートル。記録を伸ばしきれなかった。冬季五輪の個人種目で史上最年長となるメダル獲得の夢は、はかなくも霧散した。

 2日前の公式練習で138メートルを飛び、日本勢のトップ。全体でも衝撃の5番手だった。各国のコーチ陣が順番に選手にスタート合図を送るエリアにいた日本の斉藤智治監督は「どこの国のコーチもびっくりしていた」と期待を膨らませたが、自然の不運をはねのけられなかった。

 冬季で最多8度目の出場を果たした平昌五輪も19日の男子団体を残すのみ。出場は未定なだけに「試合が続いているので、1日休んで団体に出るのが一番良かった。しかし、こういう結果になってそうもいかない」と言葉にも力がない。これまでも数々の逆境に打ち勝ってきた「レジェンド」。メダルを懸けた大飛行を見せられるか。 (平昌・上條憲也)

中日新聞 東京新聞

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