スパイラル元場長「次の舞台へ」 スケルトン男子の高橋選手

2018年2月17日

 「他の選手が驚くくらいの練習をこなしていた」。長野市のそり競技施設「スパイラル」の元場長、帯刀匠(おびなたたくみ)さん(70)は、十年前から夏場に練習するスケルトン男子の高橋弘篤選手(33)を見てきた。

 初出場した四年前のソチ五輪では十二位だった。以降、メダルを目指して猛練習を積んできた。それでも国際大会の成績が振るわず昨春に所属先を失った。

 高橋選手をはじめ、そり競技国際大会が開催できる国内唯一の施設として選手を育ててきたスパイラルも、多額の維持費などを理由に、長野市が今月五日、競技利用を休止した。

 選手育成や競技振興が懸念される中、帯刀さんは「今回は残念だった。今後、選手の環境も厳しくなるだろう」と肩を落としながらも「愚直に高みを目指せる高橋選手なら逆境を乗り越え、次の舞台に進んでくれると信じている」と語った。

 (渡辺陽太郎)

中日新聞 東京新聞

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