小林陵が大飛躍 LH3位通過 日本勢4人本戦へ

2018年2月17日

男子ラージヒル予選 飛躍を終えガッツポーズする小林陵侑=潟沼義樹撮影

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 男子ラージヒル(ヒルサイズ=HS142メートル)の予選が行われ、日本勢はノーマルヒルで7位入賞した小林陵侑(土屋ホーム)が143・5メートルを飛び、127・6点で3位となるなど、4人全員が17日の本戦に進んだ。45歳の葛西紀明(土屋ホーム)は122・5メートル、104・2点の22位、竹内択(北野建設)は120・5メートル、98・5点の27位、小林潤志郎(雪印メグミルク)は115メートル、89・5点の37位でそれぞれ突破した。 (共同)

 小林陵がノーマルヒルの7位入賞に次ぐ好調ぶりで、予選を3位通過した。強烈な向かい風を受け、ヒルサイズを1・5メートル上回る143・5メートルの大飛躍。「あした(決勝)この風が来てくれればよかったのに」と笑った。

 ラージヒルの台は、左右の足を乗せる助走レールのうち、左足側が一部でわずかに沈む感じがするという。兄の小林潤は対応しきれず距離を伸ばせていないが、小林陵は前日の公式練習から「アトラクション的な感じ」と多少のゆがみには動じず。「助走姿勢を組んでから左に揺れるのを考えて飛び出す」とうまく対応している。

 最長不倒をマークした飛躍直後、飛びすぎを避けるため徐々にゲートが下げられた。そのため後続は伸びず、安全に着地できる目安のヒルサイズを上回ったのは小林陵のみ。「ワールドカップを回っていてもそうないこと。すごいうれしい」と手応えをつかむ。

 自身初の五輪。所属先の監督を務める葛西からは「しっかり五輪を味わえ」とアドバイスをもらった。表彰台の期待も高まる21歳。「ワンチャンスあると思うけど、2本なかなかそろえるのは難しい。頑張ります」と気を引き締めた。 (平昌・上條憲也)

中日新聞 東京新聞

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