安藤、1回目途中棄権 日本勢注目の大器

2018年2月16日

女子回転 1回目で途中棄権した安藤麻=共同

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 女子回転の1回目で、初出場した21歳の安藤麻(東洋大)は途中棄権した。ウェンディ・ホルデナー(スイス)が48秒89でトップに立ち、前回ソチ冬季五輪覇者で、今大会の大回転も制したミカエラ・シフリン(米国)は0秒48差の4位につけた。 (共同)

 国際舞台での活躍から遠ざかっているアルペンスキーの日本女子で、安藤は将来の日本を背負う逸材と注目される。日本勢として3大会ぶりに出場した女子回転は1回目途中棄権。あっけない幕切れに「出ただけ、という結果になってしまった」とうつむいた。

 169センチ、62キロと海外勢にも見劣りしない体格。今季は初めてW杯で30位以内に入り、自己最高は23位。その安藤が「背中を見てやってきた」と追いかけたのが、五輪切符を争った31歳の長谷川絵美(サンミリオンク)と34歳の清沢恵美子さんの2人だ。

 五輪を逃して引退表明した清沢さんは安藤の実力を認め「引導を渡されてすっきりした」と女子チームの新たなエースとして期待。21歳の大器は「応援してくれる人や、出場できなかった思いを背負ってきた」と先輩たちの思いも胸に、バトンを引き継いだ。強い決意で臨んだが、力を発揮しきれなかった。 (共同)

中日新聞 東京新聞

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