難ショット「よっしゃあ」 カーリング・SC軽井沢ク、地元でPV

2018年2月16日

勝利が決まり、喜びを爆発させる町民ら=軽井沢町で

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 平昌(ピョンチャン)五輪カーリング男子で二十年ぶりに五輪出場を果たしたSC軽井沢クラブ(軽井沢町)は十四日夜、予選リーグ初戦に臨み、格上のノルウェーを6−4で破った。十五日の予選リーグ第二戦は強豪の英国に5−6で惜敗。一勝一敗となったが、応援する地元のファンたちからは「自慢の攻撃的スタイルを貫いた。期待できる」とメダル獲得を願う声が聞かれた。

 初戦のあった十四日は、二十年前の長野五輪で男子日本代表が敗れ、準決勝進出がかなわなかった日だった。軽井沢町の軽井沢アイスパークで開かれたパブリックビューイング(PV)には約百二十人が駆け付けた。

 「息子がこの舞台に立つなんて思わなかった」。サード清水徹郎選手(30)の父淳一郎さん(58)は、カーリングが五輪の正式競技になって初めて迎えた長野五輪でボランティアをし、当時の盛り上がりを覚えている。あれから二十年ぶりの五輪出場に「力を出し切ってほしい」と息子の活躍を願った。

 同点で迎えた第7エンド。スキップ両角友佑選手(33)が一度に相手の石を二個はじき飛ばすことに成功すると、会場は「よっしゃあ」と歓声に沸いた。

 町職員の大町哲也さん(40)は「難しいショット。しびれた」と興奮した様子。体験会でプレー経験のある同町東部小六年の中村日紀(はるき)君(12)は「石を自在にカーブさせはじく。すごい。自分も本格的にカーリングを始めたい」と目を輝かせた。

 SC軽井沢クがノルウェーの粘りに動じず勝利を決めると、集まった住民らは立ち上がって万歳し「メダル。行けるかも」と喜びを分かち合った。

 十五日の英国戦のPVには約七十人が集まった。リードを許した際はため息が漏れたが、後半の盛り返しとともに声援がどんどん大きくなっていったといい、二日連続で試合を見守った大町さんは「持ち味の攻撃的スタイルを貫き互角に戦えた。今後の戦いに期待ができる」と力を込めた。

 (渡辺陽太郎)

中日新聞 東京新聞

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