<カーリング>カー娘、逆転!逆転!!開幕3連勝

2018年2月16日

韓国に勝利し、笑顔で歓声に応える藤沢(左)と鈴木=江陵で(共同)

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 韓国の一投ごとに歓声が沸き上がり、合間には「テーハミング!(大韓民国)」のコール。完全アウェーの中、日本は序盤から苦しい展開を強いられた。

 細かいミスが目立ち、第3エンドは2点を奪うチャンスだった。だが、スキップ藤沢のラストショットは相手の石をはじき出すも、自分の石を残しきれず1点止まり。流れをつかみ切れなかった。第7エンドでは有利な後攻で、藤沢が中央に寄せきれずに1点を奪われた。3−5にされ、万事休すかと思われた。

 しかし、当の本人たちはどこまでもポジティブだった。藤沢が「応援がなんとなく『ニッポン』って聞こえたんですけど、気のせいですかね」と笑えば、サードの吉田知も「(観客に)失敗してイエ〜イってやられるのもあまりないし、すがすがしかった。もう絶対ミスしないって思えた」と、敵地の雰囲気を前向きにとらえていた。

 笑顔を絶やさなかった選手たちに運が舞い込んだ。不利な先攻で迎えた第9エンド。ここまで抜群のショットを見せていた韓国のスキップが放ったショットがハウス(円)を通り過ぎるミス。日本に2点が転がり込んで6−5で逆転し、最終の第10エンドにさらに1点を加えて競り勝った。

 ソチ五輪覇者で世界ランク1位のカナダを破り、波に乗っていた韓国をデンマークに続いて撃破して開幕3連勝。日本カーリング界初のメダルを狙う日本女子の勢いが加速してきた。 (大上謙吾)

中スポ 東京中日スポーツ

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