<カーリング>女子1次L、日本連勝 勝負どころ息ぴたり

2018年2月15日

デンマーク−日本 第1エンド、ショットを放つ藤沢(中)、吉田夕(左)、鈴木=田中久雄撮影

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 女子1次リーグでLS北見の日本はデンマークに8−5で快勝し、開幕2連勝とした。3−4の第7エンドに3点を奪って逆転し、第8エンドには2点をスチールした。デンマークは2連敗。ソチ五輪金メダルのカナダは、第1戦で韓国に6−8で敗れた。男子1次リーグでSC軽井沢クの日本は英国と対戦する。 (共同)

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 勝負どころで4人が息を合わせた。2点リードの第8エンド。日本はハウス(円)内に相手の石をためられたが、スキップ藤沢が2投目で相手の石を二つ同時にはじきだした。さらに投げた石もハウス内でストップ。「ベストな形で残せた」と藤沢も胸を張るショットで試合を決定付けた。

 直前にタイムを取り、ジェームス・リンドコーチも呼んで、5人で投げる強さを話し合った。相手の二つを出すのは難しくなかったが、強すぎると自分の石も出てしまう。後攻の相手が最終投を残しており、藤沢には「ミスすれば大ピンチ」とさじ加減が求められていた。それまでの氷の特徴から「速さを出しつつ、スイープで調整できる強さ」で意見が一致。好ショットに結びつけた。

 重圧を受けた相手スキップが最終投でミス。2点を追加し、第9エンド終了後に相手がギブアップした。

 チームの今季の標語は「ムーブトゥゲザー」とサード吉田知。4人で氷の重さや曲がりやすさの情報を共有するだけでなく、互いを信頼して各ショットに臨む。

 序盤は時間によって癖が変動する氷に苦しんだが、控えの本橋は「初めての朝の試合で最初は選択が難しかった。情報がまとまってからショットが決まるようになった」と分析。チームに強い絆が、開幕2連勝をもたらした。 (原田遼)

中日新聞 東京新聞

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