
渡部暁、探求続けて成長
2018年2月15日十四日の平昌冬季五輪ノルディックスキー複合個人ノーマルヒルで銀メダルとなった渡部暁斗選手(29)=北野建設。後半距離で先頭集団を引っ張る力強さを見せ、「とるべくして、とれるものはとった」と笑った。
渡部選手はソチ大会で銀メダルをとるも、シーズンを通したワールドカップ(W杯)ではなかなか勝てなかった。ただ、結果以上に目を向けたのは自分の成長だ。時に禅を組み、挑戦したことのない剣道や空手、合気道などの武道に興味を示す。あらゆるものを探求し続ける。
渡部選手の義父で剣道七段の山崎浩二さん(60)は「剣道は勝敗もあるが、人間性を磨くことが主たる目的。暁斗も自分をより高めようという向上心がある」と話す。銀メダルを獲得した後、渡部選手は言った。「メダルがとれてほっとしているのが半分。でも悔しさ半分」。探求はまだ続く。
(平昌・上條憲也)

