銅メダルコンビが喜びから一夜明け 沙羅「2本とも楽しんで飛べた」

2018年2月14日

競技から一夜明け、笑顔で記念撮影に納まる高梨沙羅(左)と原大智=平昌で(田中久雄撮影)

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 ノルディックスキー・ジャンプ女子で銅メダルを獲得した高梨が13日、一夜明けた心境を平昌ジャパンハウスでのメダリスト会見で語った。

 4年前のソチ五輪は4位で悔し涙を流した。またも悲願の金メダルは逃したが、「ほっとした気持ちと悔しい気持ちが半々。この3年間ずっと悔しい気持ちをばねに練習に励み、最後の本番で自分を信じて納得いくジャンプを2本とも何よりも楽しんで飛べたことが収穫」と、笑みを浮かべながら話した。

 2度目の五輪で、日本勢初の表彰台に上った。ただ、メダルの色は狙った輝きではなく、宿題を残した第一人者は、「まだ金メダルを取る器ではないと痛感したが、これで終わるわけではない。また次の北京五輪に向けて今度こそ金メダルを取って、応援の方たちに結果で感謝の気持ちを伝えたい」と、早くも2022年大会への決意を口にした。 (辛仁夏)

◆モーグル男子初メダル・原「実感ない」

 男子モーグルで日本のメダル第1号となる銅メダルを獲得した原も、一夜明け会見に出席。五輪初出場で、これまでW杯でも一度も表彰台に上がったことがない“シンデレラ・ボーイ”は「実感がすごくなくて、本当に自分が銅メダルを取ったのかなって、すごい今思っている」と、初々しい第一声だった。

 東京都渋谷区出身。「そんな自分が冬季種目でメダルを取れたことは、誇りに思っていい」と胸を張ったのも、フリースタイル競技で日本男子初のメダル獲得だったからだ。

 それでも、ホープが目指す頂は高い。「準決勝で1位通過して、金メダルを取れる気持ちがすごくあったのに3位に落ちてしまった。やはり昔からの夢である金メダルを絶対に取りたい」と、4年後の北京五輪での目標達成を誓った。

◆自分が取ったよう 上村さん

 日本の女子モーグルを象徴する2人も快挙を見届けた。1998年長野五輪で金、2002年ソルトレークシティー五輪で銅メダルの里谷多英さんは、自身が取って以来のメダルに「日本でモーグルと言えば女子というイメージだったけど、これから男子のもっと格好いいところが広まってほしい」と期待した。

 5大会連続出場の上村愛子さんは「自分は20年チャレンジして取れなかったけど、自分が取ったかのようにうれしい。泣いちゃった」と涙目ながらも笑顔。「技術も精神面も本当によく頑張った」と新星をたたえた。 (共同)

中スポ 東京中日スポーツ

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