堀島選手の同級生ら「誇り」

2018年2月13日

堀島選手が転倒し、肩を落とす同級生ら=12日夜、岐阜県池田町で

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 堀島選手の地元では十二日夜、住民や友人らが多数集まり、懸命に応援した。出身地、池田町の町中央公民館では、六百五十人が「町の英雄」に一体となって声援を送った。

 行真コールの大合唱の中、堀島選手が転倒すると、声援はため息に変わったが、すぐにねぎらいの声が会場に広がった。小中学校時代の同級生だった専門学校生黒田寛貴さん(20)は「同級生がこの五輪の舞台に立っていたことが誇らしい。今回はちょっと残念ですが、これからも頑張ってほしい」とエールを送った。

 堀島選手が通っていた保育園で担任の保育士だった河瀬京子さん(70)は「いたずらっ子だった彼の成長がうれしい。まだ若いので、この失敗を糧にして四年後を目指してほしい」。

 堀島選手の母校、岐阜第一高校(岐阜県本巣市)では、スキー部の大場順二監督(59)と後輩の三年生部員二人、生徒五十人がテレビで先輩の勇姿を観戦した。転倒に生徒らは「ああ」と悲鳴を上げた。大場監督は「メダル候補として舞台に立つ難しさを感じたと思う」と思いやり、「もともと分析、修正能力は高く、経験を無駄にする選手じゃない」と今後に期待した。

 スキー部で一緒に活動した三年西村力也さん(18)は「めっちゃ悔しいです」と顔をしかめながらも、「同じ練習をした人が夢を与えてくれた」と話した。

中日新聞 東京新聞

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