「銅」笑顔の一夜明け 高梨選手「楽しんで飛べた」 原選手「冬季でメダル誇り」

2018年2月13日

競技から一夜明け、記者会見するジャンプ女子で銅メダルを獲得した高梨沙羅選手(左)とフリースタイル男子モーグルで銅メダルを獲得した原大智選手=13日、平昌で(田中久雄撮影)

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 【平昌(ピョンチャン)=鈴鹿雄大】平昌冬季五輪で、銅メダルを獲得したノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(21)=クラレ=と、フリースタイルスキーの男子モーグルの原大智(だいち)(20)=日大=の両選手が、一夜明けた十三日、現地で記者会見した。

 高梨選手は「目標の金メダルに届かなかったが、今はほっとした気持ちと悔しい気持ちが半々」と語った。

スキー・ジャンプ女子で銅メダルを獲得し、山田いずみコーチに抱きかかえられて涙を流す高梨沙羅選手(共同)

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 「ソチ冬季五輪で満足な結果を出せずに四年間悔しさをばねに練習に励んできた」と振り返り「最後の本番では二本とも納得いくジャンプが飛べた。何より楽しんで飛べたのが一番の収穫」と笑顔を見せた。「競技を始めたころのようにただ楽しいという気持ちで飛ばせてもらった」とも話した。

 今後については「自分はまだ金メダルの器ではないと痛感した。これで終わりではないので、次の北京五輪で今度こそ金メダルをとり、応援してくれた人に結果で恩返ししたい」と二〇二二年に向けて抱負を語った。

 今大会の日本選手第一号のメダルを獲得した原選手は疲れと興奮で一睡もできなかったという。「実感がなくて、本当に自分が銅メダルとったのかなと思う」と心境を明かした。

 東京都渋谷区出身で、雪とは縁遠い土地。「冬季の種目でメダルをとれたのは誇りと思っていいかな」と満足げな表情を浮かべた。決勝二回目を一位通過したことを振り返り「金メダルをとれたのにという気持ちがある。昔からの夢の金メダルをこれからも目指す」と意欲を見せた。

 両選手と同じ十二日にあったスピードスケート女子1500メートルで、銀メダルを獲得した高木美帆選手(23)=日体大助手=は競技が続くこともあり参加しなかった。

中日新聞 東京新聞

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