村田愛里咲、涙の18位 ターンで痛い減点

2018年2月12日

女子モーグル決勝1回目で敗退し、涙をぬぐう村田愛里咲

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 女子モーグルの決勝がフェニックス・スノーパークで行われ、村田愛里咲(27)=行学学園教=は18位に終わった。20人で争う1回目で70・77点と得点を伸ばせず、12位までによる2回目に進めなかった。昨季の世界選手権で非五輪種目のデュアルモーグルを制したペリーヌ・ラフォン(フランス)が6人で争った3回目で78・65点をマークして初優勝した。

コブを攻める村田=平昌で(いずれも共同)

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 3度目の五輪は悔しさが募る終幕になった。フリースタイルスキー女子モーグルでたった1人の日本代表として乗り込んだ村田はターンのミスが致命傷となり、決勝1回目で姿を消した。「いい結果が出ずに悔しいが、笑顔で終わりたい」と寂しげに笑った。

 出だしの勢いを第1エアにつなげられず、高難度のフルツイスト(伸身後方1回宙返り1回ひねり)は高さと回転が不十分になった。つまずきを取り戻そうとぐんぐん加速したが、今度はターンが追いつかない。膝が開き、衝撃の吸収動作が乱れた。最も大きな比重を占めるターン点で、決勝2回目にトップで進んだ前回覇者のJ・デュフールラポワント(カナダ)と5・8点差がついた。

 前回ソチ五輪で痛めた左膝の回復に2年間を費やした。ワールドカップ(W杯)に復帰したのは昨季だ。教諭を務める幼稚園の園児たちの「愛里咲先生、頑張って」という言葉にも支えられて奮闘。復帰後はW杯でずっと12位以内に入れなかったが、1月に1度だけ8位となり、平昌への道を切り開いた。

 「駄目だった部分は分かっている」と多くを語らなかった。今回を最後の五輪とするつもりだったが、完全燃焼できなかった。去就について明言を避けた。 (共同)

中スポ 東京中日スポーツ

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