「南北チーム」大敗発進 女子アイスホッケー

2018年2月11日

 五輪で初めて結成されたアイスホッケー女子の南北合同チーム「コリア」。1試合に3人は北朝鮮の選手がベンチ入りする取り決めで、出番を奪われる韓国選手からは不満や戸惑いの声も出た。葛藤を抱えながらも一つになろうとしたチームが歴史的な一戦に臨んだが、船出は大敗という厳しいものになった。

 鮮やかにパスを回すスイスに差を見せつけられ、失点を重ねた。一緒に練習できたのはわずか2週間ほど。チームが機能しているとは言い難かった。韓国の主力、朴ジョンアは「自分たちの言葉が伝わらず、相手の言っている内容が分からない時もある」と話し、分断国家が抱える言葉の壁を思い知らされた。

 合宿中には北朝鮮選手の誕生日をケーキで祝福して一体感を高め、北朝鮮のチョン・スヒョンは「私たちが一つになれば必ずいい成績を残せる」と言った。苦戦必至の状況で、世界に何を示せるか。大きな注目を浴びる中での戦いが始まった。 (共同)

中日新聞 東京新聞

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