平昌五輪は９日夜、韓国北東部の平昌の五輪スタジアムで開会式が行われ、開幕した。ともに過去最多となる９２カ国・地域、２９００人超の選手が参加。開会式では韓国と北朝鮮が、五輪では２００６年トリノ冬季大会以来となる合同入場行進をした。

　日本は海外の冬季大会では最多の１２４選手を派遣、複数の「金」を含む９個以上のメダル獲得を目標に掲げる。６２番目に行進した赤いコートの一団。自ら「最強のチームジャパン」（斎藤泰雄団長）と称する日本選手団が堂々と歩を進めた。選手団の規模は海外開催の冬季大会で最大。何より史上最高の成績を狙える陣容を誇る。

　前回ソチ五輪の８個を上回るメダル数が目標。副団長を務めるＪＯＣの山下泰裕強化本部長は、１９９８年長野五輪以来の１０個も可能とみる。冬季五輪史上最多８度目の出場を果たしたノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明が旗手を務めた。主将となったスピードスケート女子の小平奈緒らは屋外の開会式での厳しい寒さなどを懸念して欠席した。

　大会は２５日までで、７競技１０２種目を実施。国ぐるみのドーピングが問題となっているロシアは、潔白を証明した選手が個人資格で「ロシアからの五輪選手（ＯＡＲ）」として参加している。　（兼田康次）