冬の祭典 今夜開会式

2018年2月9日

フィギュアスケートの会場に向かう大会関係者や観客ら=9日午前、江陵で(田中久雄撮影)

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 【平昌(ピョンチャン)=本紙五輪取材団】平昌冬季五輪は9日夜、韓国北東部・平昌の五輪スタジアムで開会式がある。アジアでは1972年札幌、98年長野に続く3度目の冬季大会。韓国にとっては88年にソウルで開かれた夏季大会以来の五輪となる。ペンス米副大統領に続き安倍晋三首相、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キムヨジョン)氏らが韓国入りし、五輪外交も本格化する。

 開会式に先立ち、この日はフィギュアスケートの団体が始まり、男子ショートプログラム(SP)で宇野昌磨(トヨタ自動車)がトップに立った。ペアSPには須崎海羽、木原龍一組(木下グループ)が登場した。フリースタイルスキー・モーグル予選1回目では、男子で昨季世界選手権覇者の堀島行真(中京大)と原大智(日大)が、女子で村田愛里咲(行学学園教)が決勝進出を決めた。

 開会式は午後8時から。韓国と北朝鮮が朝鮮半島が描かれた「統一旗」を手に、五輪としては2006年のトリノ冬季大会以来12年ぶりに「コリア」として合同入場行進する。北朝鮮の参加で政治色の強い五輪となっており、与正氏が含まれる北朝鮮の高官代表団は開会式に出席した後、10日に文在寅大統領と会談する予定。9日は、厳しい寒さが緩み、韓国気象庁は開会式が行われるころの現地の気温を氷点下2〜5度と予想。

 大会には過去最大の92カ国・地域、2900人余の選手が参加する。日本勢は海外の冬季大会では最多となる124選手を派遣。複数の金を含む9個以上のメダル獲得を目標としている。

中日新聞 東京新聞

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