<長野県内ゆかりの選手>雪上の戦い 渡部暁選手、頂点の誓い

2018年2月8日

 「平昌(ピョンチャン)では必ず金を取る」。4度目の五輪に挑むノルディックスキー・複合の渡部暁斗選手はソチ五輪直後、白馬村の白馬・山とスキーの総合資料館運営委員長の三枝兼径さん(71)に誓った。ソチでは個人ノーマルヒルで銀だった。

 今季ワールドカップ(W杯)では今月三日の白馬大会初日までの四戦連続で優勝し、五勝を挙げた。同大会最終日の四日は三位だったが、三枝さんは「暁斗選手は世界トップ。頂点を目指してほしい」と期待を寄せる。「暁斗選手の活躍に弟の善斗選手も刺激を受け、実力を伸ばしている。暁斗選手は『日本の実力を示したい』と団体への思いも強い」と二人が出る予定の複合団体にも注目する。

 白馬村とゆかりのある選手では、フリースタイルスキーのハーフパイプ(HP)女子に暁斗選手の妻の由梨恵選手、モーグル男子に西伸幸選手も出る。

 三度目の五輪に挑むノルディックスキー・ジャンプ男子の竹内択選手は県勢で最も早い、開会式前日の八日のノーマルヒル予選から登場する。父の亨さん(55)は「楽しむために出るのではない。トップ選手として四年間の努力をぶつけ、悔いのないジャンプを見せてほしい」と話す。

 ジャンプ女子では岩渕香里選手が初の五輪に挑む。岩渕選手と同じ上田市出身では、スノーボード・HP女子の今井胡桃選手が出場。三回転の技「フロントサイド1080」を先月に身に付けたといい「出るからには金メダルを狙う。完成度八十パーセントくらいの新技も決めます」と意気込んだ。

 スノーボード・スロープスタイル、ビッグエア女子には藤森由香選手と鬼塚雅選手が出る。四度目の五輪となる藤森選手は「今回が集大成。強い気持ちをぶつけたい」と今季限りで競技の一線を退く意向だ。鬼塚選手は二〇一五年世界選手権スロープスタイルで金メダルを獲得。十六歳三カ月での優勝は同大会の最年少記録だった。昨年も同大会スロープスタイルで銅メダルを獲得し、平昌でも表彰台が期待されている。

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中日新聞 東京新聞

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