<平昌便り> もてなしの心、山盛り

2018年2月7日

大量のマス料理でもてなしてくれた林鍾錫さん=平昌で

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 平昌で冬の風物詩となっている川のマス釣り会場で、運営ボランティアの林鍾錫(イムジョンソク)さん(35)に「マスの刺し身を試食しない? ちょっとだけだから」と誘いを受けた。

 案内された食堂で出てきた料理は、二匹分はありそうな刺し身のほか、てんぷらや甘酢あんかけ、スープ、そしてビビンバ。

 あまりの量に目を丸くした通訳のスタッフと記者を横目に、林さんは「僕も腹ぺこだったから。マスのうまさを知ってほしくてね」と豪快に笑った。

 韓国入りして出会った人々は、道を尋ねれば真剣に教えてくれ、荷物も勝手に持っていってくれる。五輪を盛り上げたい思いもあるのかもしれないが、人なつっこい住民が多いような気がする。

 (平昌で、安福晋一郎)

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 韓国北東部で平昌冬季五輪が九日に開幕する。五輪一色に染まった会場周辺を歩くと、競技以外にも心温まる出会いや楽しい発見がたくさん。そんな現地の様子を随時、お届けします。

中日新聞 東京新聞

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