
<長野県内ゆかりの選手>氷上の戦い 小平選手、金メダル注目
2018年2月7日![]() |
平昌(ピョンチャン)冬季五輪が九日に開幕する。日本代表の選手百二十四人のうち、県内ゆかりの選手は二十七人。氷上をさっそうと滑り、雪上を華麗に舞うなど、メダル獲得や自己記録更新を目指して活躍を誓う選手たちを紹介する。
「悩んだりしたはずだが、自分なりに乗り越え、いろんなことに負けずに進んできた」。小平奈緒選手の母光子さん(62)は、積み重ねてきた努力が結実すると信じている。
メダル量産の観測が流れるスピードスケートには、県内ゆかりの男女八選手が出場する。中でも注目されているのが小平選手だ。過去二季、500メートルで負けなし。昨年十二月のワールドカップ(W杯)では1000メートルで世界記録を樹立し、金メダル獲得の期待が寄せられている。
光子さんは「本人が納得のいく滑りをしてほしい。それだけです」と語った。
今季W杯で世界記録を連発した女子団体追い抜きは、高木菜那選手が主力。スケート一家として知られる「菊池五姉妹」の次女彩花選手も出場する。高木選手は新種目マススタートでもメダルが期待される。
男子は、今季W杯で二位になった山中大地選手と500メートルの国内記録保持者の長谷川翼選手が出る。団体追い抜きのウイリアムソン師円選手と一戸誠太郎選手も今季W杯の表彰台に上がっている。
ショートトラックには、五姉妹の三女悠希、五女純礼選手と神長汐音選手が出場する。悠希選手は「何としても五輪に出たかった。スケートをやめたいと思ったこともあったが、続けていて良かった」と念願の出場に意気込む。転倒で順位が大きく入れ替わることもあり、冷静さを保てるよう、会場の大声援の音声を流しながら滑る練習をして世界の大舞台に臨む。
カーリングのSC軽井沢クラブは日本男子として一九九八年長野五輪以来、二十年ぶりの出場。昨年十二月の国際大会で五輪に出場する韓国や英国を破って優勝した。持ち味は攻撃的なカーリング。相手ストーンをはじき出しつつ、攻撃されにくい場所にとどめるショットを磨いてきた。
スケルトンは長野市の高橋弘篤選手が前回ソチ五輪に続いて出場を決めた。出場枠の決定後に枠を返上した国があり、代表入りした長野市の小口貴子選手は八位以内の入賞を目指す。
(渡辺陽太郎)

