堀島、第1エアを集中特訓 昨季の世界選手権王者が初練習

2018年2月6日

公式練習で調整する堀島行真=平昌で(潟沼義樹撮影)

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 初五輪でもオレ流調整だ。フリースタイルスキーモーグル男子で昨季世界選手権王者の堀島行真(20)=中京大=が5日、会場のフェニックス・スノーパークで初練習。約2時間半、普段通りの練習で汗を流した。

 「何カ所かコースで難しいところがある。練習できる時間を使って、ベストな状態にしたい」

 男女全選手が練習した午後6時から8時半までの2時間半、最後に滑り降りたのが堀島だった。開始直後は第1エアを跳んでは板を担いでスタート台へ駆け上がり、その後はコブを攻め続けて何度も転倒。見た目には派手さや確実性はなかったが、黙々とやるべきことに集中していた。

 「きょうは1エアに絞って練習しました。それとコースで難しいのは2エア手前のコブ斜面。リズムが変化するので、しっかり合わせたい」

 昨季はW杯未勝利ながら世界選手権で優勝。一気に頭角を現した20歳は今季、W杯序盤こそ結果を残せなかったが、五輪前最後のW杯第7戦でW杯初優勝。絶対王者・キングズベリー(カナダ)のW杯連勝を13で止めた。エアは最高難度にこだわり、タイムは最速を狙う。勝てる準備をすることが堀島のオレ流だ。

 練習中の会場はマイナス13度。「リフトに乗っていても冷える。僕らは滑っているからいいけど、見ている記者さんたちは体調管理に気をつけてください」。こう気を使える20歳に大舞台の不安はなさそうだ。

中スポ 東京中日スポーツ

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