渡部暁、W杯公式練習でひやり転倒 「大丈夫。問題ない」

2018年2月3日

「もう少し修正が必要」と表情もさえない渡部暁斗

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 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)複合白馬大会は2日、長野県白馬村で個人第13戦の予備飛躍(ヒルサイズ=HS134メートル)が行われ、平昌冬季五輪代表で3連勝中の渡部暁斗(29)=北野建設=は129メートルの122・7点で2位となった。予備飛躍前にあった公式練習では着地後に転倒、ひやりとさせる場面もあったが、本番へしっかり手応えをつかんだ。予備飛躍は本戦の前半飛躍が悪天候などで実施できない場合に採用される。

飛躍の公式練習2本目に転倒した(福沢和義撮影)

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◆「足を取られた」

 アクシデントが日本のエースを襲った。公式練習2本目。渡部暁は、K点(120メートル)越えした1本目よりもさらに6メートル伸ばして127メートルを飛んだが、着地後に激しく転倒、客席からは悲鳴が上がった。

 頭から滑り落ちた。確認するようにゆっくり立ち上がると、ミックスゾーンで、心配そうに声をかける報道陣に「大丈夫です。問題ない」と何事もなかったかのように応えた。原因について「日が当たって少し雪面が緩んで足を取られた。しばらく転んでなかった。転ぶのってこういう感じだと思い出した」と余裕たっぷりに語った。その後、この日3本目となる予備飛躍では、129メートルを飛んで、転倒の影響を全く感じさせなかった。

 「白馬を冬に飛んだのは2007年以来。どきどきしながら飛んだ。内容はいいとは言い切れないので、もう少し修正してあす以降臨めればいい」と本番を見据えた。 (福沢和義)

中スポ 東京中日スポーツ

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