<アイスホッケー>日本女子、守備に手応え 国際壮行試合4戦で失点2

2018年2月1日

壮行試合第1戦のドイツ戦で攻守にわたって活躍したDF床亜矢可=1月24日、DyDoアリーナで

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 女子日本代表は30日まで東京・DyDoアリーナで行われたドイツ、チェコとの国際壮行試合4試合に全勝し、開幕が迫る平昌冬季五輪へ弾みをつけた。山中武司監督は「守備面はかなり自信になった。手応えを感じられた」と満足感を示した。

 五輪の1次リーグは世界ランキング5位のスウェーデン、6位のスイスと同組で「簡単に失点するチームでは勝てない」(山中監督)と守備に時間を割いてきた。その成果もあり、この4戦の失点は、いずれも反則による数的不利の場面の2点だけ。被シュート数は1試合平均10本弱で、危ない局面も少なかった。

 奪ったパックは速攻につなげた。24日のドイツ戦ではDF床亜矢可(西武)が自陣ゴール脇から前線へ長いパスを通し、抜け出したFW小野粧子(御影グレッズ)が巧みなシュートで先制した。床は「迷わず出せた。パスラインを探したりしてチャレンジできた。大きな収穫」と語る。

 出場した過去2度の五輪で10戦全敗の日本。今大会も韓国と北朝鮮の合同チームを除けば全て格上だ。勝つとすれば接戦の可能性が高く、安定しているGK藤本那菜(ボルテックス札幌)を軸とした粘りは必須。得点力の課題は残るものの、山中監督は「やりたいことはできていた。ぎりぎりまで成長できる。可能性を広げていきたい」と、貪欲に上位進出をにらんだ。

中日新聞 東京新聞

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