だれを応援?東海10人聞く 開幕あと9日

2018年1月31日

(左上)ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅選手 (右上)スノーボード男子の国武大晃選手=共同 (下)フィギュアスケート男子の宇野昌磨選手

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 平昌(ピョンチャン)五輪の開会まであと九日。日本選手の活躍で盛り上がれば、全国を覆う連日の寒波を吹き飛ばせるかも。東海地方の十人に聞いた。「あなたはだれを応援しますか」

 最も多かったのが、ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅選手で三人。三重県松阪市のNPO法人代表浜口敦子さん(59)は「成績が伸びない時期でも諦めずに頑張る姿や、苦しみながらも笑顔を絶やさない彼女は娘のよう。ただただ応援したい気持ちになる」と話す。

 岐阜市美殿町の喫茶店経営太田千栄子さん(63)は、「前回のソチ五輪では、日本中からメダルを期待されたけれど残念だった。ずっと一生懸命に頑張っているし、取らせてあげたいね」と力を込めた。名古屋市西区の会社員森下健太さん(34)は「ワールドカップなどでの活躍が印象的。金メダルを期待したい」。

 地元期待の名古屋市出身、フィギュアスケート男子の宇野昌磨選手を挙げたのは二人。

 津市一志町田尻の表具店経営松尾和男さん(56)は「最近はジャンプなど技術面も安定し、何より顔つきが変わってきたように感じる。五輪は初出場だが何かやってくれそう」と注目する。愛知県稲沢市の津島東高三年、榎丸(えのきまる)裕貴さん(18)は、ファンの母の影響を受けて二年前からテレビ観戦で応援。「同世代の活躍にいつも勇気をもらっている。金メダルをとってほしい」と話す。

 岐阜県池田町出身で、フリースタイルスキー男子モーグルの堀島行真選手の活躍を期待するのは、大垣市の会社員三輪吉広さん(36)。「謙虚な受け答えにとても好感が持てる。地元の次の世代が、冬のスポーツを愛するきっかけになったらうれしい」

 愛知県阿久比町の会社役員今津悠見さん(40)は、同町在住で、スノーボード男子のスロープスタイルと新種目のビッグエアに出場する国武大晃(ひろあき)選手を挙げた。「危険も伴う競技で十五歳の高校生が世界を舞台に戦うのだから応援しなければ。家族や町民に良いニュースを届けてほしい」と話す。

 愛知県岡崎市の大学生桜井香清(かすみ)さん(20)は、二連覇の期待がかかるフィギュアスケート男子の羽生結弦選手に注目。自身がハンドボール選手でリハビリの経験もあるといい、「大会で四回転ジャンプを失敗した時でも試合後、くじけずに前を向く姿にひかれた。心(しん)の強さを見習いたい」。

 名古屋市熱田区のNPO代表川口祐有子さん(41)が応援するのはスキージャンプ男子の葛西紀明選手だ。「若いころから変わらずメダルを狙い続ける姿勢がすごい。そのチャレンジ精神を応援している」とエールを送る。

 愛知県豊橋市の飲食店経営山内博文さん(53)は、ソチ五輪銀メダリストのスノーボード女子・竹内智香選手を挙げた。「左膝の靱帯(じんたい)断裂に苦しんだが懸命にリハビリし、自分の目標に向かって頑張る姿に感動した。今回金を取れたらかっこいいな」と話す。

中日新聞 東京新聞

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