W杯複合 渡部暁が連勝 飛躍のリード守って一人旅

2018年1月28日

W杯複合個人第11戦 前半飛躍の渡部暁斗=ゼーフェルトで(共同)

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 【ゼーフェルト(オーストリア)=共同】ノルディックのW杯複合は27日、当地で3日間、3試合の総合成績で争う「トリプル」第2戦を兼ねて個人第11戦が行われ、平昌冬季五輪代表の渡部暁斗(北野建設)が優勝、2連勝で今季3勝目を挙げ、通算12勝とした。

 前半飛躍(ヒルサイズ=HS109メートル)で106メートルを飛んでトップに立ち「トリプル」第1戦の成績を反映した得点差による計算で、2位に25秒差をつけて出た後半距離(10キロ)でも危なげなく逃げ切った。

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 金メダルだけを見据える五輪本番へ、着々と準備が整いつつある。前半飛躍を首位で折り返した渡部暁は「勝つつもりで逃げる」と臨んだ後半距離でも一人旅でゴールし、2連勝を飾った。

 前半のリードを十分に生かした。ヒルサイズまで3メートルに迫る最長不倒のジャンプで、2位と25秒、3位とは1分24秒の差をつけた。飛躍で2位だった第10戦から飛び出しの方向をやや上向きに修正し、高い飛行曲線を描いた。着地でもテレマーク姿勢をきれいに決めた。60点満点の飛型点は57・0点で全体トップ。文句なしの出来に「内容も良かった。(修正ができれば)こういう結果にもなる」と胸を張った。

 早くも今季3勝となった。過去1シーズンに3勝以上を挙げたのは、4勝した2011〜12年だけだった。後半距離が通常の半分の5キロで行われた26日に続き、真価が問われる10キロでのレースでも勝ち切った。日本の第一人者が勢いを増している。 (共同)

中日新聞 東京新聞

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