<こんな人 こんな話>平野歩夢が描くもう一つの夢
2018年2月15日
決勝2回目でエアを決める平野(潟沼義樹撮影)=平昌で |
平野にはスノボでの金メダルとともに、もう一つの夢がある。
幼いころにスノーボードとともに始めたスケートボードでも世界一になること。大きな大会には出場していないがプロ級の腕前を持ち、雪のない夏場はスケートボードで練習し、繊細な踏み切りの感覚などを磨いてきた。スノーボードでの圧倒的な高さを生み出す原点でもある。
スケートボードは東京五輪の追加種目。当時は「平昌が終わってどれだけ時間が取れるかだけど、興味はある」と話していた。父の英功さんは日本スケートボーディング連盟の副代表理事。日本ローラースポーツ連盟の平沢勝栄会長は自身フェイスブックに「平野歩夢氏はスケートボードで2020年の東京オリンピックを目指す予定」と書き込んでいる。
今大会で金メダルを獲得したショーン・ホワイトも参戦に意欲を見せており、日本の“ボードの申し子”の選択次第では東京五輪で再び激闘が繰り広げられる可能性がある。 (大上謙吾)