松本6位 挑んだ最高難度 雪質変化「板が走らなかった」

2018年2月14日

女子ハーフパイプ決勝2回目エアを決める松本遥奈=潟沼義樹撮影

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 男子予選でソチ冬季五輪銀メダルの平野歩夢(木下グループ)が95・25点の3位、片山来夢(バートン)が90・75点の5位、戸塚優斗(ヨネックス)が80・00点の10位となり、12人で争う14日の決勝に進んだ。

 ショーン・ホワイト(米国)が98・50点でトップ通過した。ソチ五輪銅メダルの平岡卓(バートン)は75・75点の13位で落選した。

 女子の決勝で松本遥奈(クルーズ)は70・00点の6位、18歳の冨田せな(新潟・開志国際高)は65・25点の8位となり、そろって入賞した。17歳のクロエ・キム(米国)が98・25点で初優勝した。 (共同)

 3位で通過した前日の予選と同じルーティン(演技構成)で挑んだ決勝1回目。松本の滑りは着地も含めてミスなく安定したが、スピードに乗りきれず、前日は84・25点だった得点は70・00点にとどまった。最終的に6位入賞となったが「予選の方が高さを出せていた」と振り返った。

 固く締まった雪質だった前日から、晴天のもとで行われた決勝は雪質の変化を感じた。当然、滑りにも影響した。「フロントサイドとバックサイドで雪質の差があり、板が走らないところがあった」。スピードに乗らない分、空中に出る瞬間、無理に体を回転させようとし、勝負に出た決勝2回目と3回目は転倒まで招いてしまった。

 ただ、自身初の五輪は「すごい楽しかった。ワクワク感、ドキドキ感を感じられた」。たとえ転倒しても女子では最高難度とされる3回転を2回目と3回目に挑んだ。「自分の滑りを出し切ることを目標にしていた。それができて良かった」。メダルは逃しても表情にすがすがしさが漂った。(上條憲也)

 ▽女子ハーフパイプ決勝 <1>クロエ・キム(米国)98・25点<2>劉佳宇(中国)89・75点<3>ゴールド(米国)85・75点<4>クラーク(米国)83・50点<5>蔡雪桐(中国)76・50点<6>松本遥奈(クルーズ)70・00点<7>カステリェト(スペイン)67・75点<8>冨田せな(新潟・開志国際高)65・25点<15>今井胡桃(バートン)54・75点<17>大江光(バートン)51・00点(今井、大江は予選敗退)

中日新聞 東京新聞

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