「ライブのように」命名 スノボHP・片山選手

2018年2月13日

スノーボードをする片山来夢選手の写真を手に平昌五輪への期待を語る父渉さん=静岡県焼津市で

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 【平昌=鈴鹿雄大】平昌五輪スノーボード男子ハーフパイプ(HP)は、十三日午後に予選が始まり、二十二歳の片山来夢(らいぶ)選手(バートン、静岡県焼津市出身)が、五輪初出場での表彰台を目指す。父渉さん(52)は息子が名前通りの滑りをすることを期待している。「音楽ライブのように人をわくわくさせてほしい」

 片山選手は三歳のときに家族で出掛けたスキー場でスノーボードと出合い、次第に夢中になった。小学生になると、冬休みは岐阜県内の知人のペンションに泊まり込んで一日中滑り続けた。中学入学と同時に、屋内練習場があって指導者もいる愛媛県内に一人移り住み、技術を磨いた。

 渉さんは音楽ライブや屋外イベントが好きで、「周囲を楽しませることができる人に育ってほしい」と名前を付けた。片山選手も音楽が好きで、高校時代には親子で大好きなサザンオールスターズのライブを見るため神奈川県茅ケ崎市まで足を運んだこともある。

 国内のトップ級のライダーとなり、一年の半分は海外生活を送る片山選手と出掛ける数は少なくなった。「その分スノーボードで楽しませてくれるはず」と話す。

 夢が来る−。「名前の漢字は縁起がいいでしょ」と笑う渉さん。片山選手が小学校の卒業文集に書いた「(世界トップチームの)バートンのライダーになりたい」との目標は実現した。次の夢は、平昌でかなうのか。父は楽しみにしている。

中日新聞 東京新聞

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