7月15日

未完イングランド 奮闘実らず

 120分の激闘の末にクロアチアに逆転負けした準決勝から中2日のイングランドは疲労の色を隠せなかった。先発5人を入れ替えたメンバーは連係に滑らかさを欠き、ベルギーに完敗した。

 3バックで手薄になるサイドから崩されて前半4分に失点。後半にも相手の速攻から2点目を失った。攻撃ではパスこそ回すが、受け手の動きが少なく手詰まりに。後半は守備的MFダイアーの攻め上がりで活性化したが、同25分の決定機はDFにクリアされる。今大会6得点のエースFWケーンも不発に終わった。

 今大会でパスサッカーに徹したサウスゲート監督は「年齢と経験を重ねれば必ず強くなる」と手応えを口にする。一方で取り組んで1年にも満たない新たなスタイルは、またも強豪相手に完成度の低さを露呈した。

 「クロアチアと比べて経験値で大きな差があった。こういう舞台で学ぶのが一番」と監督。3位決定戦も若いチームの成長に無駄にはならない。 (サンクトペテルブルク・共同)

中日新聞 東京新聞

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