7月12日
赤い悪魔が負けた… 零封され初の決勝逃す
前半、激しいチャージを受け、倒れ込むベルギーのE・アザール(上)(共同) |
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力尽きた赤い悪魔たちは、がっくりと膝をついた。日本、ブラジルを倒して準決勝へたどり着いたベルギーだが、1点に泣き、悲願だった決勝進出を逃した。スペイン人のマルティネス監督は「本当に接戦だった。先制点を取れなかったことで、フランスを調子に乗せた」と悔しがった。
ベルギーは守備時が4バック、攻撃時は3バックで勝機を探った。フェライニがフランスのポグバをマークし、パスの出所を消した。だがフランスも攻守で布陣を変え、ベルギーが誇る強烈な攻撃陣は、ことごとくはね返された。
決勝トーナメントに入って84%以上のパス成功率を維持していたデブルイネが準決勝では66%。攻撃の中心が精彩を欠き、ゴールが遠くなった。先制された後、マルティネス監督は選手交代で反撃の糸口を探ったが、深く引いたフランスの守備陣を破ることはできなかった。
指揮官は「選手たちは本当によく戦った。うまく戦ったが、フランスはこうした大一番に慣れていた」と敗因を口にした。最後は3位決定戦に向け「いま選手たちは失望していて難しい状況。だがベルギーはW杯で4位が最高だ。これより上に行けるチャンスがある。ものにして帰りたい」と誓った。 (原田公樹)
