7月12日

フランス、マーク修正し侵入防ぐ

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 フランスは序盤、ベルギーに押し込まれる時間帯が長かった。左右に張り出すE・アザールとシャドリへの対応が曖昧で、果敢な仕掛けを許していたのが原因の一つ。だが時間の経過とともに対処法が整理され、得点を許さなかったことでリズムをつかんだ。

 ベルギーの戦術の鍵となっていたのは右サイドバックのシャドリ。攻撃時に高い位置を取り、中盤で数的優位を生もうとした。フランスは当初、左サイドバックのエルナンデスと中盤左のマチュイディがマークを受け渡して対応した。ただ、ペナルティーアーク横でボールを受けようとするデブルイネにも注意が必要だったため、シャドリへの寄せが遅れて深い位置に入られ、中にも切り込まれた。

 役割が明確になったのは前半20分前後。シャドリへ配球された際は基本的にマチュイディが寄せてバックパスを出させ、デブルイネは内に絞ったエルナンデスが警戒した。一方、E・アザールは右サイドバックのパバールがまず相対し、素早いカバリングを徹底。守備が安定し、相手の勢いをそぐことに成功した。

 逆に後半の決勝点は、シャドリの背後にできた穴を的確に突いたことが遠因だ。守備的MF、センターバック、シャドリの3人の間のスペースに入ったマチュイディからのパスを受けたジルーのシュートで得点につながるCKを獲得。マチュイディが守備のタスクを全うした上で、攻撃でも存在感を示した。 (共同)

中日新聞 東京新聞

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