7月10日

今夜から準決勝 加速力・フランスx破壊力・ベルギー 新世代・イングランドx黄金時代・クロアチア 

フランスのエムバペ(左)=共同ベルギーのルカク=共同

写真

 【ロシアW杯本社取材団】第21日の7日、サマラなどで準々決勝2試合が行われ、ベスト4が決まった。イングランドはマグワイアの先制点などでスウェーデンを2−0と下し、1990年以来7大会ぶりの準決勝進出。クロアチアは開催国ロシアと2−2で延長を終え、2戦連続で臨んだPK戦を4−3で制し、98年大会以来20年ぶりに4強入りした。

 準決勝は欧州勢で争うことになり、10日(日本時間11日)にフランス−ベルギー、11日(同12日)にクロアチア−イングランドが行われる。

 ともに高い総合力を誇り「事実上の決勝」と言えるだろう。得点力はベルギーがやや上回るが、2年前の欧州選手権準優勝のフランスも攻守にレベルは高い。

 ベルギーはルカクの4ゴールを筆頭に合計で最多の14点を記録。E・アザールやデブルイネも好調で、素早い攻守の切り替えから相手陣内になだれ込むような速攻が持ち味だ。準々決勝でブラジルを破った勢いもあり、初優勝へ期待が高まる。

 20年ぶり2度目の優勝を目指すフランスは、チーム全体では9得点をマーク。3点を挙げている19歳のエムバペの驚異的なスピードを生かせれば理想的だ。鋭い読みとボール奪取に優れたカンテが中盤で相手の鋭い攻めを寸断できるかが鍵。

  (共同)

 30代のベテランが引っ張るクロアチアと、20代前半の若手が躍動するイングランドという対照的なチームの顔合わせ。状態はイングランドが良さそうだ。

 1998年大会の3位が最高成績のクロアチアは決勝トーナメント1回戦、準々決勝と2試合連続でPK戦までもつれ込んだ。32歳のモドリッチや30歳のラキティッチの体力の回復具合が気がかりで、PK戦で大活躍のGKスバシッチの右太ももの状態も懸念材料だ。

 66年大会以来、2度目の頂点を目指すイングランドはケーンが6点で得点ランキングのトップを走る。ストーンズやマグワイアといった長身DFがセットプレーから得点できているのも強みだろう。(共同)

中日新聞 東京新聞

※ご利用のブラウザのバージョンが古い場合、ページ等が正常に表示されない場合がございます。

速報
ピックアップ
コラム・評論

Search | 検索