7月10日
イングランド・ケーン、リネカーも超える、得点トップ
現在6ゴールで得点ランク首位のイングランド主将、ハリー・ケーン(24)は、1990年イタリア大会4強入りの原動力となったガリー・リネカーを超える活躍で、52年ぶりの決勝進出を狙う。
才能あふれる若手を中心にした今大会のイングランドを象徴する存在がケーンだ。86年メキシコ大会でリネカー(6得点)が獲得して以来のイングランド人得点王が大きく近づいているが「個人のゴールよりチームの勝利」と、視界は別のところにある。
リネカーは翌90年大会も4得点で、イングランドをベスト4に導いた。西ドイツとの準決勝では同点ゴールを決めたがPK戦で敗退。2度目の優勝は手に届かなかった。
28年ぶりに巡ってきた大きなチャンス。準々決勝でスウェーデンを2−0で破ると、ケーンは「われわれが冷静にゲームをコントロールできた」と手応えを口にした。試合を重ねて、若い力に安定感が出てきたことを感じている。
同じトットナムでプレーした伝説的ストライカーでさえ、たどり着けなかったファイナルの舞台。ケーンとイングランドの旋風は、まだ止まない。
