7月6日

西野退任、代表監督クリンスマン、26日にも就任発表

2014年ブラジルW杯で選手に指示を出す米国のクリンスマン監督=マナウスで(ゲッティ=共同)

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 元ドイツ代表監督のユルゲン・クリンスマンさん(53)の次期日本代表監督就任が5日、決定的になった。W杯ロシア大会から帰国した日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)が千葉県成田市内で会見し、西野朗監督(63)について「慰留はせず、今月末で日本代表監督を終了する」と明かした。複数の関係者によると、外国人監督候補の最上位にリストアップしたクリンスマンさんとの交渉も大詰めに入っているという。契約がまとまれば、20日の技術委員会で推挙され、26日の理事会で正式決定される。

 クリンスマン新監督誕生が秒読み段階に入った。協会幹部らによると、日本代表のW杯敗退決定後からロシア入りしているクリンスマンさんと本格交渉に入っているという。日本協会は年俸200万ユーロ(約2億6000万円)を提示、本人も就任に前向きだという。また、2年で契約を見直す。

 クリンスマンさんは現役時代、西ドイツ(現ドイツ)代表の金髪イケメンストライカーとして活躍。1990年W杯イタリア大会優勝メンバー。2004年にドイツ代表監督に就任し、科学的データを導入、精神科医を同行させる改革を行い母国開催の06年W杯で低評価だったチームを3位に導いた。また、14年W杯優勝の基礎を築いたとも言われる。11年に米国代表監督に就任、14年W杯で16強入りを果たした。

 日本協会の田嶋会長は「選手とのコミュニケーションに問題があった」ことでハリルホジッチ前監督を解任した。クリンスマン体制では「コミュニケーション問題」対策として、浦和で選手、監督経験があり、親友のブッフバルトさんをアドバイザーもしくはコーチとして入閣させる計画もある。スタッフも含めた年俸総額400〜500万ユーロ(約5億2000万〜約6億5000万円)になるという。

 日本の新たな目標としてベスト8進出が掲げられている。クリンスマンさんは選手、監督の両方でその壁を破っている。また、欧州サッカー関係者は「とてもフレンドリー。コミュニケーション能力にたけている。また最先端の科学技術や戦術など新しいものを取り入れる監督」と語る。交渉がまとまれば、20日の技術委員会で事実上の新監督誕生となり、9月7日の親善試合(対戦相手未定)が初陣となる。

中スポ 東京中日スポーツ

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