7月6日

西野監督、提言 Jリーグ秋春制再検討を!

大きな花束を抱えて通路を歩く西野監督(久野功撮影)=成田空港で

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 2大会ぶり3度目のW杯16強進出に導いた西野監督は、記者会見で「契約が今月の末日までですので。この任務を受けた瞬間からW杯終了までという気持ちだけで、やってこさせてもらいました」と、退任を表明した。同席した田嶋会長も「僕がこの監督の任務を西野さんにお願いするときに、結果がどうであれ、この大会までということを約束したので慰留はしませんでした」と既定路線だったことを明かした。

 そして、西野監督は会見の中で、あらためて今後日本サッカー界が成長していくためのヒントに触れた。

 「現実的にA代表が劇的な成長をしていくことはない。ただ、いま日本の世代別のチームは、本当に期待できる。若い選手が取って代わる状況だと感じる」

 西野監督は昨年行われた、U−17と、U−20W杯を技術委員長として現地で視察。本田、長谷部らが代表の引退を表明し、世代交代が迫られる今、指揮官はいち早く次世代の新たな息吹を感じ取っていた。

 若手を吸い上げていくとともに、国内と欧州各国リーグの年間スケジュールの統一を掲げ、Jリーグも欧州と同じ「秋春制」導入の再検討を進言した。W杯期間は欧州にとってはオフシーズンだが、日本はJリーグを中断して対応。欧州組と国内組の体調面に差ができるなど難しい問題がいくつもある。

 「9月から11月のA代表の活動が毎年強化になっていない状況が続いている。これは欧州と、シーズンが違うから。改善は難しいが、考えていく必要はある」

 技術委員長と、日本人として2人目のW杯を経験した指揮官として発した提言は決して軽くはないはずだ。(馬場康平)

中スポ 東京中日スポーツ

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