7月6日

きょうから準々決勝

 【ロシアW杯本社取材団】W杯ロシア大会は2日間の休養を挟み、6日から準々決勝が始まる。4強入りをかけた4試合のうち、6日は1998年大会以来の優勝を目指すフランスと南米の古豪ウルグアイが午後5時(日本時間午後11時)からニジニーノブゴロドで対戦。6度目の頂点を目指すブラジルは、初優勝を狙うベルギーと午後9時(同7日午前3時)からカザンでぶつかる。残る2試合は7日にスウェーデン−イングランド、ロシア−クロアチアが行われる。準決勝は10、11日(日本時間11、12日)。決勝は15日(同16日)。

◆ウルグアイ−フランス カバニ不安 エムバペどう止める

 フランスのエムバペを堅守のウルグアイがどう止めるかが焦点だ。

 19歳のエムバペは決勝トーナメント1回戦のアルゼンチン戦で圧倒的なスピードを発揮し、自身の2ゴールを含む3得点を生み出した。高速で長い距離を走れるドリブル、わずかなスペースでも一瞬の加速で相手をかわせる鋭い動きを兼ね備え、対策は容易ではない。

 アルゼンチン戦のフランスは守備で受けに回った時にはもろさを見せ、3点を許した。立て直しは急務だろう。

 ウルグアイの守りの軸はゴディンとヒメネスの両センターバック。所属するアトレチコ・マドリード(スペイン)でもコンビを組む2人でエムバペを抑え、十分な形でボールを持たせないようにできるかがポイントだ。

 今大会3ゴールのFWカバニがポルトガル戦で痛めたふくらはぎの状態には不安が残る。2トップの一角が万全でないと得点力は大きく落ちる。ここまで2得点の相棒スアレスがカバーしたい。

ポルトガル戦の前半、先制ゴールを決め喜ぶウルグアイのカバニ=6月30日、ソチで(ゲッティ・共同)

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◆ブラジル−ベルギー 攻撃力対決堅守ブラジル優位か

 2002年日韓大会の決勝トーナメント1回戦以来の対戦となる。W杯での顔合わせはその1度だけで、ブラジルが2−0で勝った。ともに攻撃力が自慢のチームで点の取り合いも予想されるが、これまでの4試合で1失点と堅守を誇るブラジルが優位か。

 6度目の優勝を狙うブラジルは、メキシコを下した決勝トーナメント1回戦でエースのネイマールがゴールを奪うなど2点に絡み、ギアが上がってきた。MFカゼミロが警告の累積で出られないが、層は厚いだけに大幅な戦力ダウンとはならないだろう。

 ベルギーは4試合で計12得点と攻撃力に関しては今大会随一。1回戦では日本に2点を先行されたが追い付き、終了間際のカウンター攻撃で勝ち越した。厳しい試合を経験して勝ち上がったのは大きい。懸念は3バックを採用する最終ライン。日本戦でも裏を突かれる場面が目立った。ブラジルにも同様の隙を見せるようだと、命取りになる。 (共同)

メキシコに勝利し喜ぶブラジルイレブン=2日、サマラで(AP・共同)

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中日新聞 東京新聞

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