7月5日

西野J帰国、監督退任 「ベルギー戦で倒れた芝生の感触、見上げた空の色は忘れるな」

W杯ロシア大会から帰国し、大勢のサポーターに出迎えられるサッカー日本代表の選手たち=5日午前(河口貞史撮影)

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 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で二大会ぶり三度目の十六強進出を果たした日本代表が五日午前、成田空港着の航空機で帰国した。西野朗監督(63)、代表からの引退を表明している主将の長谷部誠選手(34)=アイントラハト・フランクフルト=は千葉県成田市内のホテルで記者会見し、西野監督は「(ハリルホジッチ)前監督の財産にさらに本大会で自分たちでできることを探りながら、本当に素晴らしいサッカーを披露してくれた」と振り返った。

 一方で「選手たちに『(敗戦した)ベルギー戦で倒れた芝生の感触、見上げた空の色は忘れるな』と言った。あの悔しさは僕自身も感じたことがない」と本音も漏れた。長谷部選手は「大会前はあまり期待されていなかったと思うが、W杯で皆さんの関心を集められた。日本サッカー界に関心を持ってもらい、時に温かく時に厳しく見守っていただければ」と話し、今後の日本代表には「次のカタールでさらに上に行ってほしい」とエールを送った。

 会見には日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)も同席。西野監督について「七月末をもって監督を終了することになると思う」と話し、退任することを明らかにした。後任については「白紙。技術委員会で議論し、早い時期に決めてもらえれば」と述べるにとどめた。

 日本は決勝トーナメント一回戦で国際サッカー連盟(FIFA)ランキング三位のベルギーと対戦し、2−3の逆転負けを喫し、初の八強入りはかなわなかった。

中日新聞 東京新聞

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