長友、4年後へ長〜く代表、友の分まで!
カメラに向かってポーズをとる長友 |
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【カザン(ロシア)本紙取材団】ロシアW杯決勝トーナメント1回戦で敗退した日本代表は4日、ベースキャンプ地のカザンから日本に向けて出発した。DF長友佑都(31)=ガラタサライ=は、2022年カタールW杯に向けて4大会連続出場、フィールドプレーヤー日本最年長35歳出場というダブルの史上初を見据えた。また、20年東京五輪出場にも意欲的。自称「スーパーゴリラ」は東京経由カタール行きでもう一暴れする。
長友の旅は終わらない。22年カタールW杯を見据えていた。今年2月に第1子となる長男が生まれた。厳しく、激しい戦いを終え、少しだけパパの顔も見せた。
「4年後に向けてチャレンジしたい。家族にも約束したしね。今回、子どもが小さいので連れて来られなかった。4年後。4歳になっている。どうにか、家族を連れて勇姿を見せたいなという気持ちも出てきている」
妻で女優の平愛梨からも「何でもサポートする」と確約を得ており、「家族のために」と力を込めた。4大会連続出場を果たせば、02年W杯日韓大会の中山雅史(当時34歳)を抜き歴代最年長出場となる。「今度は(今回の)おじさんからおじいちゃんくらい言うでしょ。でも笑いに変えますよ」と白い歯を見せた。
盟友の本田が代表引退を示唆したが、長友は異なる道を選んだ。背中を追い掛ける人がいる。イタリア・セリエAのインテル・ミラノで共にプレーしたサネッティだ。40歳までプレーした元アルゼンチン代表。かつて、長友は「目標はサネッティ。人間的にもね。ぼろぼろになっても、あそこまでやりたいね」と言っていた。
また、自国開催の20年東京五輪もある。金髪の“おじさん”は「必要とされればね(笑)どこでも行きますよ」とも。一番つらかったことを「一番苦しいのは自分の頭皮でしょ。金髪になんてしたくないしね。戻したいけど、黒髪にするのも痛む。これそらないといけないのかな」と笑って振り返った。“パパ”長友は多くの感動と笑いをロシアの地に残し、東京五輪経由カタール行きのスタートを切る。 (占部哲也)
<最年長出場> エジプトのGKハダリが今大会のサウジアラビア戦に出場し、45歳161日の新記録。2014年ブラジル大会の日本戦に出場したコロンビアGKモンドラゴンの43歳3日を上回った。フィールドプレーヤーでは、1994年米国大会のロシア戦に出場したカメルーンFWミラの42歳39日。
