7月5日

スウェーデン・フォスベリV弾 受け継ぎし「10」 誇りの一閃

写真

 得意の右足で、スウェーデンを8強に導いた。フォスベリは屈強な長身選手をそろえ、堅守を伝統とするチームにあって、優れた技術で勝利を引き寄せた。3位に入った1994年大会以来の快挙に「涙が浮かび、誇らしげな気持ちになった」と歓喜に浸った。

 左サイドを主戦場に、ドリブルとパスを巧みに使い分けて好機を生み出す司令塔は後半21分に真骨頂を発揮した。トイボネンとのパス交換で中央に進入し、ワンステップでシャカをかわして右足を一閃(いっせん)。ボールは相手DFの足に当たり、ゴールに吸い込まれた。

 ドイツ1部リーグのライプチヒに所属。2016〜17年に30試合でリーグ最多の19アシストを記録し、注目を浴びた。16年で代表を退いた名FWイブラヒモビッチが背負った10番を受け継ぎ、攻撃の新たな担い手として存在感は高まる一方。圧倒的な個の力で君臨した先輩とは違い、組織の中でこそ生きるタイプだ。

 アンデション監督は「試合のあらゆる場面で貢献し、決定的な瞬間をつくる」と全幅の信頼を置く。今大会初ゴールの26歳のMFも手応えを深めた様子で「準々決勝に進んだことは、うまくプレーできていることの証明だ」とよどみなく言い切った。 (サンクトペテルブルク・共同)

中日新聞 東京新聞

※ご利用のブラウザのバージョンが古い場合、ページ等が正常に表示されない場合がございます。

速報
ピックアップ
コラム・評論

Search | 検索