7月4日

「素晴らしい主将だった」 代表引退 長谷部にねぎらい

ベルギー戦から一夜明け、報道陣の取材対応に向かう長谷部選手=3日、カザンで(岩本旭人撮影)

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 【カザン=共同】サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会でベルギーとの決勝トーナメント1回戦に敗れた日本代表は3日、試合会場のロストフナドヌーからキャンプ地カザンに戻った。長年チームを不動の主将として支えた長谷部誠選手(34)=アイントラハト・フランクフルト=は代表引退を表明し「覚悟を持って決断した。本当に終わった、やりきった感覚がある」と語った。

 キャプテンとして史上最多八十一試合に出場した長谷部選手は「大変なことも間違いなく多かったが、それ以上に誇りが大きかった」と話した。2−3の激闘を演じたベルギー戦後の深夜の宿舎では西野朗監督の部屋を訪れて、代表引退を先に打ち明けたという。監督は「長年リーダーとしてけん引してきた彼の決断。ご苦労さま、ありがとうと(伝えた)」とねぎらった。

 吉田麻也選手(サウサンプトン)は「本当に素晴らしいキャプテンで…」と言葉に詰まり、涙が止まらなかった。次期主将の期待もあるが「ああいう選手の後はやりづらいな」と敬愛を込めて話した。川島永嗣選手(メッス)は「相当な重圧だったと思う。友人としては区切りなんて別につける必要ないって、そんなこと言うなよと言いたかった」と複雑な心境を口にした。

 ミーティングでは全員に感謝を伝えた。「これだけ長い間プレーできて本当にかけがえのない時間だった」としみじみ語った偉大なキャプテンが、チームを去る。

中日新聞 東京新聞

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