7月4日

麻也痛恨、切れた集中

後半29分、ベルギーのフェライニ(左から2人目)に同点ゴールを許すGK川島ら日本イレブン(岩本旭人撮影)

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 吉田は最後の失点場面を悔いた。「精神的に危うかった…」。本田の左CKを相手GKが捕球した時点で、多くの選手が延長戦突入を覚悟した。ところがゲームは終わらず、ベルギーに必殺カウンターを食らい、失点した。

 「ああいう失点はスイス戦でもやった。一瞬スイッチが切れた」

 W杯本番の前にした6月8日のスイス戦。後半37分に2失点目はカウンターへの対応遅れが原因だった。反省は生かされなかった。「全力で戻りましたけど、デブルイネは非常に速かった。(ゴール前で)冷静にスルーできるルカクのうまさもあった」

 2−0でリードしながら、終盤の20数分間で3連続失点して敗退。守備リーダーとして、とても受け入れられるものではなかった。「2−0になった時点で(日本は)動きの数も、質も落ちた。イージーなミスも増えた。試合をどう運ぶか。そこが全く足りなかった」

 サウサンプトンへ移籍して6年。センターバックとして大きく成長し、自信も得た吉田は「経験して来たことの全てを出し切る」と挑んだ2度目のW杯だった。強烈なベルギー攻撃陣とも、これまでプレミアリーグで何度も対戦。特徴を頭にたたき込み、抑え込む自信もあった。

 だが、現実は、力の差を思い知らされた。全4戦で失点。16強という、最低限の目標は達成したが、吉田個人としては、悔しさだけが残った。 (原田公樹)

中スポ 東京中日スポーツ

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