7月4日

北欧の鉄壁 厚く熱く スイス、64年ぶりの夢散る

 自国開催だった1954年大会のW杯8強まであと一歩。64年ぶりの最高成績に肩を並べようと燃えるスイスは前半を0−0で終えた。ペトコビッチ監督は「われわれは飢えている」と意欲を語っていたが、好機は少なく我慢の展開となった。

 1次リーグから、動きの悪い立ち上がりはこの日もいまひとつ。前線から守備ラインまでコンパクトに保ち、狭いスペースで球を奪うスウェーデンに手を焼き、うまく攻撃できなかった。ベリのシュートをGKゾマーが右手一本で防ぐなど、何度もピンチがあった。

 4大会連続出場のスイスは2006、14年は16強進出。MFシャカら有望株が成長し、世界ランキングは6位に上がった。 (サンクトペテルブルク・共同)

◆スウェーデン 24年ぶり8強 

 主力DF2人を出場停止で欠くスイス相手にも、油断せず試合に入った。スウェーデンはグランクビスト主将が「スイスは非常に守備が強く、勇気ある攻撃をしてくる」と警戒していた。その言葉通り守備に重点を置き、0−0で折り返した。

 堅守をベースに速攻を狙うスタイルを持つチーム同士の戦いで、先にリズムをつかんだ。前半8分に縦パスでベリが抜け出してシュートを放つ。枠は外れたが鋭い仕掛けだった。40分過ぎには右クロスに遠いサイドでエクダルが右足ボレー。絶好の得点機だったが、浮かせて枠を外した。

 前回王者ドイツが敗退する波乱が起こった1次リーグF組を、計2失点の堅守で1位突破した北欧の雄。3位に入った1994年米国大会以来の8強入りが懸かる一戦で、後半に打開を狙った。 (サンクトペテルブルク・共同)

中日新聞 東京新聞

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