7月2日

日本、ベルギー戦へ向け戦術確認

ベルギー戦に向けて調整する香川=ロストフナドヌーで(岩本旭人撮影)

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 【ロストフナドヌー=浅井俊典】W杯ロシア大会で、日本は2日午後9時(日本時間3日午前3時)から、当地での決勝トーナメント1回戦でベルギーと対戦する。2002年日韓大会、10年南アフリカ大会以来3度目の16強に進んだ日本は、初の準々決勝進出を狙う。

 チームは1日、試合会場近くの施設で公式練習に臨んだ。ウオーミングアップに費やした冒頭部分を除き非公開で調整。ベルギー戦に向けて戦術の最終確認をしたとみられる。公開された部分では、右足首痛で別メニュー調整していた岡崎(レスター)が全体練習に合流し、他のメンバーと同じメニューに取り組んだ。

 練習前に試合会場で会見した西野監督は「あらゆるものを尽くさないと戦えない相手。選手、スタッフ全員で力を生み出し、日本らしい戦いをしたい」と意気込みを語った。

 国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本が61位、ベルギーは3位。過去の対戦成績は日本の2勝2分け1敗。

◆「ピッチに勝機 全員で拾いたい」西野監督クールに決意 

 初のW杯8強入りを懸けた大一番。それでも西野監督に緊張した様子はなく、記者会見ではいつも通りクールに決意を語った。「紙一重の戦いだが、勝機はピッチに落ちている。全員で拾いたい」。臆することなく、勝利だけを見据える。

 欧州のトップクラブで主力としてプレーするタレントぞろいのベルギーを「チームで何か別の力をつくり出さないと戦えない相手」と認める。だからこそ、総合力以上の力を発揮することが求められる。

 1次リーグ第3戦で先発6人を入れ替えたことで、再びフレッシュな顔ぶれで挑むことができる。1次リーグを突破した02年日韓大会や10年南アフリカ大会を「(突破の時点で)全てを出し尽くした感で、チームに余力があったかどうか」とみる西野監督は「(今回は)十分に余裕を持って試合に入れると強く感じる」と主張する。

 守備一辺倒で耐えながら120分を終えた末のPK戦に持ち込む考えはない。練習でも、PK戦独特の緊張感を再現するのは不可能との理由から、これまでに取り組んだことがないという。「PK戦に至る前に決着をつけたい」。強気の采配に注目が集まる。 (対比地貴浩)

中日新聞 東京新聞

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