7月2日
攻撃時、横に大きく開く3バックを突けるか
FIFAランキング3位の強豪・ベルギーに死角はあるのか。ベルギー1部リーグ・シントトロイデンの立石敬之・最高経営責任者(CEO、48)に聞いた。欧州最前線の舞台で働き、Jリーグの大分、FC東京で強化部長も務めた目利きは唯一の弱点を指摘した。
「ベルギーの3バックは攻撃時に横に大きく開く。相手のビルドアップ時にうまくボールを引っかけ、3バックのそれぞれの距離が遠い間にいかに攻められるか。守から攻の切り替えが最大のポイントになる」。3バックは全員が身長185センチ以上。巨大な壁で、「3人(の距離)がペナルティーエリアと同じ幅に収縮してから崩すの難しい」と言う。
日本のキーマンには大迫と香川を挙げた。「うまくボールを回収して、2人にいかに早く縦パスを入れられるかどうか」。また、ベルギーは欧州予選で9勝1分け。今大会も3連勝。負けを知らないチームだけに「(先制するなど)精神的に『あれっ』と思わせることができれば勝機も出てくる」と語った。 (占部哲也)
