日本、あす未明ベルギー戦 サイドに活路 8強へ強気
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【ロストフナドヌー=浅井俊典、対比地貴浩】1次リーグを突破した日本代表は、2日午後9時(日本時間3日午前3時)から当地で初の8強入りを懸けてベルギーとの決勝トーナメント1回戦に臨む。
1日は試合会場で西野監督らが公式会見に臨み、会場近くの施設で最終調整する。
日本は、コロンビア、セネガル、ポーランドと同組になった1次リーグH組を1勝1分け1敗で2位通過。30日にベースキャンプ地のカザンから当地に移動した。
国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本の61位に対し、ベルギーは3位。過去の対戦成績は日本の2勝2分け1敗。
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「ベルギー戦は強気でいく」。西野監督はFIFAランク3位の強豪にも守りを固めるだけのサッカーは頭にない。コロンビア、セネガル戦と同じ先発メンバーに託すとみられ、中盤から積極的に仕掛けていくプランを思い描く。
世界屈指の攻撃陣をそろえるベルギーは、1次リーグ最多の9得点。エースのルカクを最前線に据え、ドリブラーのE・アザール、中長距離パスの名手デブルイネら個の力は圧倒的で、長友(ガラタサライ)は「どう対処したらいいか難しい」と警戒する。
ハリルホジッチ前監督時代の昨年11月、日本はベルギーと欧州遠征で対戦。ルカクに決められて0−1で敗れたが、全員が連動した組織的な守備で一定の手応えを得た。ただ、西野監督が「ベルギーにとってはこれからが(本当の)W杯」と話す通り、親善試合とは比べものにならない出力でくることが予想される。
ボールを持たれる時間が長くなることは想像に難くない。だからこそ、ポイントは強力な攻撃をしのいだ後に訪れる好機をどう生かすか。ベルギーの3バックは長身ぞろいで高さには強いが、両サイドにはスペースがある。1次リーグのチュニジア戦ではサイド攻撃から失点を招いた。乾(ベティス)、原口(ハノーバー)ら両サイドからの崩しに活路を見いだしたい。
ベルギーは1次リーグ最終戦で前の試合から先発を9人入れ替えて主力を休ませ、状態は万全。原口は「普通に戦っても勝てない相手。チームとして特別な力を出さないと上回れない」と話す。試合の序盤からどれだけ圧力をかけられるかも展開の鍵を握る。(浅井俊典)

