８年前とは自身もチームも違う。２０１０年南アフリカ大会で決勝トーナメント進出の立役者となった本田（パチューカ）が、８強への壁に再び挑む。「遊び心を持って未知のチャレンジをすることが求められる」と語る。

　長らく日本代表をけん引してきたエースも、今大会は後半から切り札として投入されている。セネガル戦では途中出場からわずか６分後に同点ゴール。大舞台での勝負強さは相変わらずだ。

　南ア大会の決勝トーナメント１回戦では、パラグアイにＰＫ戦の末に敗れた。「１０年のＷ杯を経験した選手がいるのは大きなアドバンテージ。フィジカルだけでなく、精神面でも明らかに違う」

　ベルギー戦も途中出場が有力だが、「得点に絡む動き、プレーをする準備に時間をかける」と与えられた役割に徹する考えだ。「ベルギーの弱点はいくつかピックアップしている」といい、得意の左足で８強入りをたぐり寄せる。　（浅井俊典）