7月2日

孤高ロナルド 尻すぼみ マーク集中で両雄散る

 【ロシアW杯本社取材団】第17日の1日は、決勝トーナメント1回戦で、2大会ぶりの優勝を狙う1次リーグB組1位スペインとA組2位の開催国ロシアが対戦し、1−1で延長戦に突入した。

 第16日の6月30日は、A組1位の古豪ウルグアイがスアレス、カバニの強力2トップの活躍でB組2位の欧州王者ポルトガルを2−1で退け、2大会ぶりの8強。フランスと7月6日の準々決勝で対戦する。ポルトガルのロナルド、フランスに敗れたアルゼンチンのメッシと世界屈指のアタッカーが、ともに大会を去った。

 サッカー界を代表する二大スターが、決勝トーナメント1回戦で姿を消した。アルゼンチンのメッシとポルトガルのロナルド。メッシは31歳、ロナルドは33歳になった。集大成ともささやかれたロシア大会は、両チームとも2人に過度な依存をした結果、マークが集中して封じられ、ベスト16にとどまった。

 メッシは1次リーグ初戦から厳しくチェックされ、今大会はナイジェリア戦のわずか1点。アルゼンチンのサンパオリ監督は能力を最大限発揮させようと、メッシを軸としたチームづくりを進めてきたが実らなかった。

 ロナルドはスペインとの初戦こそハットトリックの活躍で期待を持たせたが、2戦目以降は1点を加えるにとどまった。

 2人ともW杯の出場は4度目。計6得点のメッシの最高成績は2014年大会の準優勝。ロナルドは通算7ゴールも、06年の4位が最高だ。

 所属クラブで数々の栄冠に輝きながら、代表チームで戦うW杯で頂点を極められないのは、選手層の違いにある。メッシが所属するバルセロナとロナルドのいるレアル・マドリード(ともにスペイン)では、各ポジションに世界のトップクラスの選手がそろい、2人は得点力を生かす十分なサポートを得られる。

 しかし、戦力が限られる上に活動期間も短い代表チームで、個の力に頼るのには限界がある。4年後のカタール大会で、2人の雄姿は見られるのか。 (共同)

中日新聞 東京新聞

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