7月1日

驚速エムバペ 止められない フランス、打ち合い制す

 【ロシアW杯本社取材団】第16日の30日は決勝トーナメント1回戦が始まり、1次リーグC組1位のフランスが、D組2位のアルゼンチンに4−3で逆転勝ちして8強入りを決めた。

 フランスは前半13分、19歳のエムバペが得たPKをグリーズマンが決めて先制。逆転された後の後半12分にパバールの豪快なミドルシュートで追い付くと、同19分にはエムバペが決めて勝ち越し。同23分にもエムバペのゴールでリードを広げた。アルゼンチンは後半ロスタイムにアグエロが決めて追いすがったが及ばず。4度目の出場で悲願のW杯制覇を狙ったエースのメッシは、16強で姿を消した。

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◆3得点に絡む

 フランスが打ち合いを制する原動力となったのは、19歳のエムバペだった。圧倒的なスピードで先制点を演出し、自らも2得点。フランスが自国開催のワールドカップ(W杯)を制した1998年に生まれた新世代の象徴が、2大会連続の8強入りを引き寄せた。

 前半13分の先制PKを獲得した場面で強烈な印象を植え付けた。自陣中央でボールを拾い、長い距離を猛然と駆け上がった。ペナルティーエリアに進入したところで倒された。後半19分には短い距離で爆発力を見せた。ペナルティーエリア内でこぼれ球を左へ持ち出し、左足シュートで勝ち越した。23分も味方のパスに走り込んで決めた。

 デシャン監督は「われわれは若いチームだということを言い訳にはしない」と語っていた。その言葉通りの若手の活躍だった。 (共同)

中日新聞 東京新聞

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