7月1日

メッシ、4度目も涙

後半、勝ち越され、手で顔を覆うアルゼンチンのメッシ=共同

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 4失点する残酷な敗戦に、汗だくのメッシの顔がゆがむ。31歳。アルゼンチンのエースにとって、これが最後かもしれない4度目のW杯だった。前回、逃したトロフィーを目指した戦いは、決勝トーナメント1回戦であっけなく終わった。

 「間違いなく非常にタフなゲームになる」と話していた通り、激しい点の取り合いになった。前半41分にディマリアが豪快なミドルシュートを突き刺すと、メッシは真っ先に駆け寄って抱き合った。自身の見せ場は後半3分。左FKのこぼれ球を拾う。相手の寄せに構わず左足でシュート。メルカドに当たって方向が変わり、ゴールに転がり込んだ。

 常に英雄マラドーナと比較され、1試合でも精彩を欠けば批判を浴びてきた。だが、サンパオリ監督は「メッシはアルゼンチンのジャージーに本当に強い思い入れを持っている」と話す。キャプテンマークを巻き、この大会に懸けてきたメッシ。またも夢はかなわず、視線をさまよわせた。 (カザン・共同)

中日新聞 東京新聞

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