6月29日
ブラジル貫禄 13大会連続一次L突破
セルビア―ブラジル 前半、先制ゴールを決めるブラジルのパウリーニョ=モスクワで(AP・共同) |
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ブラジルが2−0でセルビアに快勝し、通算2勝1分け(勝ち点7)でE組を1位通過した。前半36分、コウチーニョからのロングパスにゴール前でパウリーニョが合わせて先制。後半23分にはネイマールの左CKをチアゴシウバが頭でたたき込んで突き放した。
存在感抜群のエースが脇役に徹し、ブラジルが隙のない試合巧者ぶりを発揮した。チチ監督が「ネイマールでなくても、誰だって主役になれる」と言うように、規律に引き締められたチームワークで快勝した。
左に張るネイマールは序盤から、トップ中央のガブリエルジェズスとのコンビネーションで好機を演出。個人技に固執せず、倒されても相手や主審に詰め寄らなかった。
背番号10のチームプレーに触発され、周囲も多彩に攻めた。前半36分にコウチーニョが自陣から持ち上がると、パウリーニョが急加速してゴール前へ。献身性が売りの伏兵が浮き球に右足先を巧みに合わせて先制した。
「選手に優劣はない。個性が違うだけ」とチチ監督。左DFマルセロが負傷交代しても、フィリペルイスが無難に穴を埋める。後半にピンチが続くとフェルナンジーニョを投入し、守備的MFが2人並ぶ陣形に変更。戦術の柔軟性も示した。
後半23分にネイマールの左CKを頭でたたき込み、貴重な追加点を挙げたチアゴシウバは「このチームは知性と冷静さを持った、バランスのいい集団だ」と誇る。盤石の勝ちっぷりで、難なく第一関門を突破した。 (共同)
