6月28日

王者ドイツ、敗退 拙攻に泣く

 26本ものシュートを放ち、ボール保持率は70%に達した。だが数字ほど国際サッカー連盟ランキング1位のドイツが圧倒した印象はなく、同57位の韓国から無得点。逆に終了間際に2失点し、2連覇への挑戦はあっけなく終わった。レーウ監督は「普段のような質の高さがなかった」と淡々と振り返った。

 枠内に飛んだシュートは6本。ゴレツカやフンメルスがフリーでヘディングする場面があったが、GKの好守にも阻まれ全く決まらなかった。後半にはゴメスやミュラーら攻撃の交代カードを次々に切ったが、歯車はかみ合わなかった。

 今大会は前回優勝メンバーを土台に、22歳のウェルナーら昨年のコンフェデレーションズカップ制覇の中心となった若手を上乗せし臨んだ。レーウ監督は3試合とも、速い抜け出しが持ち味のウェルナーをワントップで先発起用。だがエジルやクロースら前回優勝の立役者たちに持ち前のスピードを生かしてもらえず、無得点で大会を終えた。

 前回まで2大会連続5得点のミュラーも今大会はゴールに縁がなかった。ラストパスを引き出すのが得意な元エースはウェルナーをターゲットマンとしたチームで犠牲になり、最終戦はついに先発落ち。試合後は目頭を押さえ「この事実を消化しなければ」とやるせない表情だった。 (カザン・共同)

中日新聞 東京新聞

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